早朝から白熱の授業 ~女学館の学習講座の魅力をご紹介~

2017.02.15

朝7時半。早朝、廊下まで朗々と響いてくるのは化学の鈴木先生の声。高二の理系の生徒を対象にした『ハイレベル有機化学』の学習講座が始まっています。生徒の眼差しも真剣そのもの。万全に予習を尽くしたノートに、今つかんだ解法を熱心に書き込んでいきます。女学館の学習講座の魅力について、進路指導部長の澤田先生と理科主任の鈴木先生にインタビューしました。

Q  本校の学習講座、体験講座の設立の経緯をお聞かせください。

澤田 カリキュラムの変更の際、大学受験の受験科目を見据えて正規のカリキュラムで対応することはもちろん、課外でも意欲のある生徒たちの基礎力、応用力の伸長をはかるために開講されました。ここ数年は,更にその枠を拡げて中高6学年を対象にしています。それぞれの学年の状況に応じて各教科工夫を加えた講座が多くなっています。

 

Q  先生方はどんな狙いや工夫をもって講座を開講しておられますか。

澤田 ここ数年は高校生を対象にした講座が中心となっていますが,かつては中3を対象とした講座を開講しました。授業の演習を交えながら,中3でも大学入試問題が解けることを体験してもらいました。1、2学期は「高二対象の数B(ベクトルと数列)」と 「高三対象の数Ⅲ(特に,微積分)」で、主に大学入試問題を扱います。朝の50分で2~3題です。成果を上げることも狙いの1つですが,朝早く登校している生徒と一緒に勉強することで生まれる親近感,緊張感も楽しみです。3学期は高二を対象として、授業に併行した演習と,「数Ⅱの微積分」の大学入試頻出問題を扱っています。特に,「数Ⅱの微積分」は必ず正答を得ることが出来るようになると確信しています。

鈴木 まず、「標準レベル○○化学」や「ハイレベル○○化学」という講座を開設することで、ターゲットとする層を明確に分けています。標準レベルでは、授業で扱った内容でも未定着な部分があることを前提に、知識の確認や、問題の解き方のポイントなどを解説します。一方、ハイレベルでは、難関大学の入試問題を扱い、正解を示すだけではなく問題を解くときの思考過程を丁寧に説明します。また、今後どのような学び方をすればそれらの問題を自力で解けるようになるか、その道筋を示すようにしています。

 

 

Q 学習講座によって、生徒や教員にどのような変化が見られますか。

鈴木 私の場合、学習講座を早朝7:20開始にしています。予習を課すことも多く、相当苦労しながら問題を解いてきます。一学期間、早起き・予習を欠かさずに続けることは生徒にとっては大変なことだと思います。ですが、その苦労を毎学期乗り越えた生徒は必ず力をつけ、希望の大学に合格していきます。私の講座を受講してくれた生徒には、まず続けることの大切さを説き、1人でも多くの生徒が継続するように励ましています。

澤田 基本的なことですが、正規の課内での授業の工夫がまず大切です。学習講座は補習的な要素も含んでいますが、受講する生徒は非常に能動的です。成果を期待して励む生徒と,それに応える教員とが同じ時間と空間を共有できる経験は尊いですね。教員としては、正規の授業の他に課外の学習講座を開講する訳ですから、教材準備・研究に追われることも多々あります。

 

 

Q 印象的なエピソードがあればお聞かせください。

 

鈴木 「化学は塾・予備校に通わず、先生の授業と講座だけで受験します。」と宣言した生徒が、実際に授業・講座で力をつけ、第一志望校に合格したときには本当に嬉しかったです。

澤田 この冬休みに卒業生が訪ねてきて 「学習講座のプリント,今でも使っています。」と聞いたときは嬉しかったです。彼女は文系でしたが,理系学部を目指していて1年を通して理系講座をとっていました。正に,「受験科目は学校で」を貫いた生徒でした。

 

Q 今後の展望をお聞かせください。

 

鈴木 あくまでも通常の授業が主軸であり、学習講座はその補助的な役割であると思っています。しかし、大学入試や学校教育が劇的に変わっていく中で、その変化に授業だけで対応していくのは大変なことです。真の学力を生徒につけていくにはこれまで以上に学習講座で工夫、展開できることが増えてくると考えます。

澤田 その通りですね。ここ数年、各教科の先生方の協力もあって大変充実してきており、1学期・夏休み・2学期・冬休み・3学期の5つの括りで実施しています。低学年においては,補習的な要素を含む講座や知的好奇心を開花させるような講座,高学年においては,更に教養を高める講座や改革途中の大学入試に対応する講座等の開設が望まれます。特に,昨今の大学入試は大きく変わると言われていますが、学ぶことの本質、コアの部分は変わりません。目先の変化に囚われない学力を付けていくことがますます大きな課題になっていきます。そんな時代の変化の中で,学習講座・体験講座の果たす役割は大きくなっていくと思います。

 

 

 

中3 Recitation Event  ~ I HAVE A DREAM~

2017.02.14

2月9日(木)6限、中3は合併教室でレシテーションイベントに臨みました。公民権運動で黒人差別に立ち向かったマーチン・ルーサー・キング牧師の演説を英語で暗誦するものです。一般学級と国際学級が英語の授業の中で、それぞれ別の部分を暗誦し、クラスの代表が学年の前で発表を行いました。人種を超えて人々が夢と理想を分かち合う未来の実現を訴えるキング牧師の気高い意志に思いを重ねながら、力強い発表を行いました。

英検・漢検・数検の校内実施  ~きめ細やかなサポート~

2017.01.21

女学館では毎年夏と冬の二回、放課後に学校で漢字検定、英語検定、数学検定を受検することができます。1月21日(土)には約350名の生徒が英検を受検しました。1月28日(土)には漢検、2月18日(土)には数検が行われます。多くの生徒が学び慣れた環境で友達と机を並べて力をはかり、資格を得るために励んでいます。英語の4技能をはかるGTECを授業時間内に受け、各自が到達度を振り返る機会としています。各教科の授業内の小テストや訂正ノートの提出の他、数検対策のための学習講座や、TOEFLやTOEIC対策としてのネイティブの教員による学習講座も用意しています。女学館では、資格取得に向けて力をつけたいと願う生徒たちを、きめ細やかにサポートしています。

高一 GTECを実施しました

2017.01.20

1月18日(水)高校一年生はHRと英語の時間を使ってGTECを全員が受検しました。大学入試改革が進む昨今、英語外部検定試験を入学試験に活用する大学が増えており、こうした動きに対応するねらいがあります。来月の8日(水)には中学生も全員が受検します。

中3プレ課題研究 ~高一課題研究小論文に向けて~

2017.01.19

二学期の最後に中3ではプレ課題研究を行いました。これは高一で一年かけて取り組む課題研究小論文への準備として、論文作成の手順を理解する取り組みです。今回は日本ではまだ男性の育児休業の取得率が低い問題を例に、①テーマについての一般的な知識を得る、②論題を決める、③自分が使う情報を選ぶといったプロセスを、ワークシートを用いてクラス毎に考えていきました。「制度はあるが、取得者が低いのはなぜか」と問題の核心に切り込みつつ、資料を読んだ結果について周りの友達とシェアリングしたり、是非について挙手して意見を述べ合いました。「父親も積極的に育児に関わるべきだ」、「会社の社長さんや役者さんなど、なかなか交代がきかない役職や業種ではどうするべきなのか」など、活発に意見交換が行われていました。授業後、この取り組みを推進している校内の組織、言語力育成検討委員会の先生にインタビューしました。

Q 委員会のコンセプトは?

言葉を用いた表現力と思考力の向上を目指して設立されました。想定する到達点の一つに高一の課題研究小論文があります。構成力、資料の調査力、内容の深まりに課題を感じ、生徒たちの更なる可能性を伸ばすためにプログラムを考えてきました。

Q 他校にも見学に赴いたと聞きましたが?

先進的な取り組みを行っておられる玉川学園に委員会のメンバーで見学に伺いました。9年生(中学3年生)で行われている「学びの技」の授業からヒントやアイデアをいただき、生徒への配布資料の作成にも活用させていただきました。大変感謝しております。

Q 生徒に配られた資料の特徴は?

配布資料の内容をステップごとに順々に進んでいくと、探究型学習と小論文の書き方についてミニ体験ができるようになっているのが大きな特徴で、高一課題研究への準備をする目的で作られました。配布資料の内容は、委員会の教員が論題(問い)の設定から、生徒が概要を理解し意見(主張)の根拠を示せるような参考文献の選定までおこないました。小論文の書き方を学ぶワークシートもあります。論題(問い)の設定については、問いに対する意見が賛否両論出て、結論としての賛否の割合が極端に偏らないものになるよう考えました。参考文献は中3が読めるものを選び、媒体も書籍、新聞、雑誌、インターネットなど多岐にわたるようになっています。

Q 中3ではどんな展開を計画していますか?

まず各自の興味関心の幅を広げるべく、5月の沖縄修学旅行の事後学習として、沖縄について得た情報でマインドマップを書くプログラムに挑戦させました。その流れを受けて、今回は情報収集や構成の立て方についての学習でした。三学期には取捨選択した情報を使って主張を立て、論理的に文章としてまとめることにも挑戦させたいと考えています。また、マインドマップを使った高一課題研究のテーマ決定の準備も予定しています。

Q クラスでの取り組みの様子は?

賛否が二分される論題を選んだ狙い通り、教室でもやや賛成意見が多いもののほぼ半々に分かれました。生徒の関心が高い論題で実状に即しており、皆、興味を持って取り組めていたと思います。生徒たちは資料の多さに圧倒されていました。高一の小論文作成では、自分の関心を持ったテーマについて是非精力的に探究していってほしいと思います。

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三学期の学習講座開始 ~1年間の総まとめ~

2017.01.18

三学期の学習講座が始まりました。1年間の総まとめと、新学期に向けての先取りを意識した講座が用意され、早朝や放課後、無料で受講することができます。体験講座としては「博物館・美術館の素敵なモノを見てみよう」、ALTのミルナー先生との「English Lunch」もあります。

国語 数学 英語
古典演習 微分積分演習 英文法
センター対策国語・現代文 数学ⅠAⅡB演習 大学入試長文読解問題演習
「伊勢物語」を読む ベクトル 図形への応用 基礎高校英文法
中3チャレンジ古文 数Ⅱの微分と積分 Basic Grammar
中学ハイレベル現代文 数学ⅡB演習 中学英語 総復習(中3レベル)
国語の学習 基礎・基本 数学検定に向けて 中2英語 基礎の基礎
社会 中3 数学演習 中1英語国際基礎
高二 世界史 中2 数学演習 TOEFL対策講座
高二 センター対策地理 中1 数学演習 Getting to Know the UK part2
センター地理B 気候分野 理科
高二 ハイレベル有機化学

 

冬期学習講座 12月23日~1月6日

2016.12.26

冬休みが始まり、女学館では恒例の学習講座が開講されました。年末年始のお休みを挟んで、12月23日から1月6日まで31講座が開講され、550人の生徒が熱心に受講しています。高い意欲を持った仲間と切磋琢磨することで、学力はもちろん克己心や向上心も育まれていっています。

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体育創作ダンス ~頭も体もやわらかく~

2016.12.19

中3の二学期最後の体育の授業では創作ダンスの発表会があります。4~5人のグループになって、規定の動きを元にしながら自分たちでテーマを決め、振り付けて練習を行い本番に臨みます。動物や人形に扮したり、喜怒哀楽の感情を表現したり、中には生クリームになる班もいて、奇想天外な発想とチームワーク、体の柔軟性に歓声が上がりました。授業後、担当の先生にインタビューしました。

Q 体育ではどんな取り組みを行っていますか?

女学館の体育はスポーツとダンスと保健を三本の柱としています。ダンスの指導も中高6年間で体系的に行っています。中1で基本ステップを学んだ後、各学年、一学期は体育大会に向けて演目を踊り込み、その後、秋以降は中2~高二で創作ダンスに取り組んで、高三はその成果を伝統のダンスに結実させて体育大会で披露します。

Q どんな成長が見られますか。

与えられた課題に誠実に取り組む真面目な生徒たちですが、中学生は規定の時間内にアイデアを形にするという、日常にはない新しい取り組みに四苦八苦します。けれども苦労の成果を発表することで達成感を得て、友達の新たな面を発見し合うことで大きな満足を覚えているようですね。高校生になると、グループの人数を増やし、難易度を上げますが、構成や空間の使い方にも工夫を凝らし、レベルの高い作品を仕上げられるようになります。歴史のある女子校ならではの取り組みで、学年全員が心を一つにして踊る高三のカドリール、プロムナードへとつなげていきます。

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高三特別授業 ~卒業まで学び続ける日々~

2016.12.14

高三の三学期は大学受験期に当たりますが、女学館では毎年特別授業が開講されます。目前に迫った入試に向けて総仕上げをする講座、進路決定者の教養を磨く講座などがさまざまに用意され、3月3日の卒業の日まで共に学び続けていきます。大学入学後も、「女学館の卒業生は燃え尽きない」「大きな伸びしろを持っていて頼もしい」と言われる一因に、学習習慣を継続させる手厚いケアがあります。高三の皆さん、申し込み締め切りは12月16日です。奮ってご参加ください。

◆入試に向けての講座
国語 数学 社会
直前!センター攻略・現代文 直前!センター攻略・数学ⅠA 世界史Bセンター直前質問教室
受験対策・古文演習 直前!センター攻略・数学ⅡB 日本史Bセンター直前質問教室
まだ間に合う!慶應小論文 数学ⅠA私大・国公立二次対策 世界史B入試直前質問教室
英語 数学ⅡB私大・国公立二次対策 日本史B入試直前質問教室
私大長文対策 理科
大学入試Listening&Writing 化学 難関私大国公立二次対策
物理演習 私大・国公立二次対策
生物演習 私大・国公立二次対策
◆教養講座
英語 社会  映画で見る歴史 家庭科 調理実習
英語で映画鑑賞 ライフイズビューティフル タルトフランベとシュークリーム
大学中に留学したい! KANO 1931海の向こうの甲子園 体育  実技 
An Inspector Calls アマデウス アンケートで希望種目を。
  フラガール

 

第20回歴史散歩 「歴史と未来が同居するハイカラな街、横浜をあるく」

2016.11.29

高二生徒の感想

私は今回初めて『歴史散歩の会』に参加し、たくさんのことを感じ、学ぶことができました。初めに見学した『横浜市開港記念会館』は赤レンガの外観もさることながら、内装も重厚で落ち着きがあり、素敵な建物だと思いました。それから港近くまで足を進め、『山下公園』に着いてから、「ここは関東大震災のがれきを埋め立ててできた所である」ということを知り、また『インド水塔』などを見て、横浜がどのようにしてつくり拡げられていったのかという過程を感じることができました。緑に囲まれた『元町公園』では、明治期に西欧人ジェラールの使用した湧水が今も流れている、そしてそれが水道を経て港につながっているということに感動しました。しばらく歩き、絢爛な朱雀門をくぐると、そこには賑やかで活気あふれる『中華街』が広がっていました。私はそこで蒸篭から立ちのぼる良い香りに誘われて、肉まんを食べました。あんなに具がたっぷり入って食べ応えのある肉まんには初めて出会いました。昼食後はバスに乗り『三渓園』に向かいました。一歩足を踏み入れただけで、そこに広がる情景に感銘を受けました。紅葉の赤と歴史的建造物、銀杏の黄色と小川のせせらぎ。日本の自然と文化が融合している園の美に深く心打たれました。私は今回『歴史散歩』によって横浜を訪れ、普段はなかなか立ち寄れないような貴重な場所を見学し、先生から詳しい解説を伺うことができました。「今日に至るまでの横浜の歩みや西欧や中国との密接な関わり」を感じることができ、歴史への興味、関心を深められて本当に良かったと思います。

中3保護者の声

11月23日(祝)北風が強く吹く曇り空、引率いただいた教員3名、生徒児童22名、保護者22名の計47名がみなとみらい線の日本大通り駅に集合。午前中は、キング・クイーン・ジャックの塔、日米和親条約調印の地の碑、山下公園(インド水塔、赤い靴はいてた女の子像)、港の見える丘公園(フランス山、UWフラッグが上がる展望台、ローズガーデン)、外国人墓地、ベーリック・ホール等の洋館を巡っていきました。中でも、元町公園にある「湧水を活用したジェラールの水屋敷」と「船舶給水事業に使われた下部貯水槽」は、有名な観光名所ではないものの、横浜の発展を支え、関東大震災時には被災者たちを潤した水源を担った貴重な遺構であり、さすがは社会科教員によるルートチョイスだと感銘した次第です。昼食は、中華街で各自いただき、午後は起伏がある17.5haの敷地に、京都等から移築した17棟もの歴史的建造物を配置した名勝三渓園にバスで移動。街の喧噪から離れた紅葉だけではなく、開催中の菊花展も楽しむことが出来、参加者全員で晩秋を堪能し、無事に行程を終えました。事前の準備や下見など、主催される先生方にはさぞご苦労も多いものと思いますが、この企画が永く続いていくことを希望します。また参加させてください。

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