涙のあたたかさを知った日
晴天に恵まれたおだやかな日差しの中、私たち6年生の卒業式が行われました。少しでも早く先生方やみんなに会いたい一心で家を出ました。学校に着くと皆が同じことを考えていて、今日を一生忘れない最高の日にしようと、教室も学校全体も笑顔であふれていました。
講堂に向かっている間、嬉しさと緊張と淋しさの入りまじった気持ちでいた為に、頭の中は真っ白でした。講堂の中に一歩足を踏み出すだけで心臓の音は高鳴りました。先生方、在校生、そして保護者の皆様が6年生に期待を寄せる中、卒業式が始まりました。全員が心を一つにして「私たちが式をつくるんだ」ということを忘れずに、小学校生活最後の素晴らしい思い出を築こうと一生懸命に取り組みました。私の名前を呼ばれる時、初めて「不安」を忘れて「卒業生になれるんだ」という嬉しさで心がいっぱいになりました。
「はい!」私の声が講堂に響いた時、6年間やり遂げたんだという達成感でいっぱいでした。
校長先生の大きな手と握手をして「これからも東京女学館の素晴らしい伝統を守っていかなくては・・・」と責任を感じました。
そしてその責任を目標に変え、それに向かって努力をしたいと思いました。
先生方、在校生、保護者の皆様にあたたかい拍手を頂き、涙があふれてきました。そして何よりも『仰げば尊し』、小学校で最後に歌った『校歌』を正々堂々と歌えたことは、大きな大きな自信となりました。
私は目録という重大な役を頂き、先生方の期待に応えられるよう、またその期待に応えられるかという緊張の中、舞台に立ちました。
みんなの代表としてこうして役を頂けたことはとても嬉しく、「リーダーシップのとれる女性」に一歩近づいた気がします。
卒業式は大成功に終わり、いい思い出となりました。中学校でも誇りをもって生活したいです。
また謝恩会ではこれで本当にお別れだと思うと悲しくて淋しくて涙は止まりませんでした。会えなくなってしまうお友達には、絶対に悲しい思いはさせたくはありませんでした。学校が違ったって、ずっとお友だちです。私たちよりも、実際に転校してしまうお友だちの方が悲しいはずです。友情がなくなってしまうことは絶対にありません。だから変に悲しい思いはさせたくはありません。そう思えば思うほど涙は止まりませんでした。何でも一生懸命な私たちはこの日も一生懸命泣きました。
お世話になった先生方とは楽しい思い出を作りました。一緒に笑い合いました。時には迷惑をかけて心配させてしまいました。そんな先生方ともお別れだと思うと涙が止まりませんでした。世界中の数多くの出会いの中の、たった一つの出会いそれぞれを大事にしたいと思いました。
たくさんの方の涙は「嬉しさ」「悲しさ」「淋しさ」「感謝」が詰まっていて、あたたかいものを感じました。文では表現できないほどにあたたかく、優しかったです。
東京女学館に入学し、たくさんの人に出会い、いい思い出を数多く作ることができました。そのすべての人々が、支えてくださったお蔭で6年間を楽しく過ごせました。心から感謝したい、心からお礼を言いたい、心から気持ちを伝えたい、本当にありがとうございました。 |
| (中学1年 卒業生) |
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